2012年1月9日月曜日

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WordPressへ移行するため、このBlogはこれで終わりです。 更新も全部WordPressにして、HTML手打ちの更新はやめます。 移行先→http://www.kt-web.org/wp0/

2012年1月7日土曜日

父親が探偵役、息子が容疑者『チョコレートゲーム』(著)岡嶋二人

1986年第39回日本推理作家協会賞受賞作。

目次

  • チョコレートゲーム
  • 解説 権田萬治

あらすじ

附属中学校の三年生の死体が発見された。さらに一人、もう一人と死体が発見され、最後の死体は息子だった。状況証拠は息子が容疑者であることを示しているなか、小説家の父親が真相解明に動く。

感想

息子は不登校で体はアザだらけ。そして同級生の死体が発見されたことが新聞沙汰に。そのことで息子と話し合う間もなく、息子は自殺と思われる死体で発見される。

調べていく過程で出てくる「チョコレートゲーム」「ジャックのせいだ」という言葉や、最初に殺された被害者が六百万ものカネを必要としていたことなど、分からないことばかりです。周りからは疎まれながらも息子を信じ、愚直な方法で調べていくお父さんの姿にはぐっとくるものがあります。

ある推理から浮かび上がってくる現実は大人の考えている中学三年生とは思えないものです。中学といえば思春期まっただ中です。その中の世界は大人には分からないことばかりで、その戸惑いや不安がよく伝わっていきます。

本書の良いところは、いつの間にか息子とコミュニケーションをとれなくなっていた父親が、素人探偵として愚直な方法で犯人を捜し求める中、息子との溝を埋めていく過程だと思います。

2012年1月3日火曜日

即席麺、米国市場で苦戦する『ザ エクセレント カンパニー 新・燃ゆるとき』(著)高杉良

目次

  • 第一章 早春のバージニア
  • 第二章 強制送還
  • 第三章 辞表の行方
  • 第四章 コストカッター
  • 第五章 ユニオン対策
  • 第六章 異文化コミュニケーション
  • 第七章 敏腕弁護士
  • 第八章 異色の人たち
  • 第九章 拡大路線
  • 第十章 トップ人事
  • 解説 佐高信

あらすじ

大手食品メーカーの東邦水産は即席麺の米国市場へ進出した。そこで待ち受けていたのはセクハラ、労働組合、異文化問題だった。『燃ゆるとき』の続編。

感想

本書は、『燃ゆるとき』の続編であり、米国市場での悪戦苦闘を描いてます。日本では考えられない諸問題を、相手を尊重しつつ日本式に一つ一つ解決していく様が面白いです。

特に労働組合問題は全体の1/5をさいています。ここでのエピソードは、実にアメリカらしい労働組合対策が細かくまとめられているため、興味深い項目になっています。

これらの問題を主人公は解決していきます。そして主人公だけでは解決できない重い判断が必要なところは常務が決断しています。この常務の決断は不退転であり、厳しいけれど部下想いでもあります。そのため、上司に恵まれることのすばらしさどのようなものかが主人公を通して伝わってきます。ある意味、この上司が主人公と言っていいくらいです。

感動するか、溜飲を下げるか、身を引き締めるかは読む立場によって変わると思います。社員の働きがいのある会社とは、社員と会社が一体となるという日本式の良さとはどのようなものか。その答えがここにあるのではないかと思います。

2012年1月2日月曜日

2011年7月から12月までのPV数などを振り返る

はじめに

2011年7月から12月までのPV数などを公開します。データの収集は、Google analyticsを利用しています。

2011年7月から12月までの定量的変化

年月PV数ユーザー数更新回数Android BrowseriOS備考
2011/759046921817-
2011/880865604051-
2011/970956104445-
2011/10112355624640-
2011/1176153505144読書メーター利用開始
2011/12818452133438楽天アフィリエイト利用開始

雑感

今回はAndroid BrowserとiOS(iPhone,iPad,iPodの合計)を加えました。スマートフォンのおかげなのか、月を追うごとに増えているのが分かります。

私はスマートフォンを持っていないので実際のところは分からないのですが、kt-web.orgは文字中心のため、3G回線でもスムーズに表示されているはずです。

八月と十月だけPV数が増えています。

八月と七月を比較して大きく変化したコンテンツは、『十五少年漂流記』(4→70)『日輪の遺産』(19→52)『もの食う人びと』(10→46)『ナイフ』(31→46)でした。かっこ内の左が七月、右が八月の数字です。おそらく読書感想文需要なのでしょう。『日輪の遺産』は映像化の影響なのかもしれません。

十月はなぜ増えたのか分かりません。

十一月は読書メーターのプロフィールからのアクセスがありました。その数は49ありましたが、十二月は0でした。

アフィリエイトについて

Amazonはこの期間に154クリックあり、5個の注文がありました。

ValueCommerceはこの期間に31クリックあり、注文はありませんでした。

楽天はこの期間に2クリックあり、注文はありませんでした。

2012年1月1日日曜日

東洋水産創業物語『燃ゆるとき』(著)高杉良

目次

  • 第一章 マイナスからの出発
  • 第二章 "ノモンハン"生き残りの強運
  • 第三章 アメリカ視察旅行
  • 第四章 食品加工業への進出
  • 第五章 抗争前夜
  • 第六章 大商社との熱き戦い
  • 第七章 順風満帆
  • 第八章 株式上場
  • 第九章 環境の激変
  • 第十章 "赤いきつね"のCM攻勢
  • 第十一章 闘争宣言
  • 第十二章 交渉決裂
  • 第十三章 "あいさつ料"の怪
  • 第十四章 病床通信
  • 第十五章 一陽来復
  • あとがき
  • 解説 佐高信

あらすじ

”赤いきつねと緑のたぬき”でお馴染みの東洋水産の創業者、森和夫氏をモデルとしたほぼ実名小説。

感想

系列に入らず独立独歩で会社を経営を続け、一部上場の大企業となった東洋水産および森和夫氏のドラマには、”誠実”一本で会社経営を続ける難しさと、それら困難を乗り切った面白さがあります。

面白さは二つあって、一つはわがままであり、現場の苦労も分からなければ分かち合おうとも思わない商社との対応と、もう一つは、アメリカを舞台とした日清食品(小説では日華食品)との特許抗争です。

三井物産(小説では第一通商)とのやりとりで商社の恐ろしさと力強さが分かります。倒産しかけの会社との合併、使い物にならない社員の出向、相場の二倍も高い設備の押しつけとやりたい放題です。

日清食品とのやりとりは、誤報を使った暴力的行為と、それに対抗した裁判です。そして裁判に負けそうになると政治家までだそうとし、根拠のないのれん代まで請求してくる相手側の汚いやり口に苦しみます。

これらあくらつなやり方にじっと耐え、反撃しする森和夫氏の魅力は会社の魅力です。そして、リーダーシップの強さが会社をここまで大きくしたのだと感じました。

あとがきに本書を書く経緯が書かれています。それによると、森和夫氏には「この人なら書きたい」と著者に言わしめる魅力があったようです。その魅力は本書を読めば分かります。

魅力的な人物に触れるのはいいものです。それがリーダーならばなおさらです。